専門商社とは食品や繊維、機械、医療など特定の分野に特化した事業をおこなう商社のことです。総合商社・メーカー系・独立系と大きく3つに分かれており、専門的な知識があり特定の商品を専門に取り扱っています。主な仕事はメーカーと小売業者の間に入って取引をするトレーディングです。一般的に商社は商品の保管や配送はおこないません。
総合商社の子会社・関連会社で、総合商社では取り扱っていない専門性の高い商品を手掛けており、独立系専門商社を傘下にした商社と総合商社から分離・独立した商社があります。
総合商社は大規模な案件が主流で、小規模な案件や商品、小口取引は総合商社系専門商社が担当しています。総合商社系専門商社の代表的な企業は、 伊藤忠丸紅鉄鋼(鉄鋼)、メタルワン(鉄鋼)、三菱商事エネルギー(石油卸売・リテール)です。
事業形態は専門商社と比べると総合商社に似ており、取り扱っている分野も多いためビジネス規模も大きく、グローバルな市場で働くこともできるでしょう。
主な事業はメーカーの商品の販売です。メーカーに営業部門が設置されていない場合、メーカー系専門商社が営業を担当していることもあります。取り扱っている商品やサービスのノウハウや技術を持っているのが強みです。
商品の仕入れ先が決まっているため、在庫を抱える心配もなく、経営も安定しているのが特徴です。メーカーから商品の価値や量を優遇される可能性もあります。グループ会社ですのでリリース前の情報を提供してもらえますが、ほかのメーカーの商品を取り扱うことはできないのがデメリットだといえるでしょう。
メーカー系専門商社の代表的な企業は、JFE商事(鉄鋼・鉄鋼材料・化学品など)、花王カスタマーマーケティング(家庭用や業務用の洗剤、化粧品、トイレタリーなど)、日産トレーディング(自動車など)です。
独立系専門商社は独自で事業をおこなっている商社のことで、総合商社やメーカーには属していません。商品や営業先を独自で見つけることができるため自由度が高いのが特徴で、企業によって事業内容が異なることもあります。例えば、医薬品の専門商社が薬局を運営するように、他の分野に進出する企業も増えているようです。
複数のメーカーや顧客と独自のコネクションを活かして顧客の要望に合った商品を提案することができますが、仕入先が決まっていないため、安定した商品の確保が難しく売り上げに影響を与える可能性もあるでしょう。
独立系専門商社の代表的な企業は、兼松(電子・デバイス、食料、鉄鋼・素材・プラント、車両・航空)、阪和興業(鉄鋼、鉄鋼原料、建材、非鉄金属、エネルギー、化成品、食品、木材、セメント、機械)、豊島(繊維)です。
商社では主に物資の販売をおこない、仕入れから販売すべての工程に携わっています。主な業務は、「卸売り」「輸出関連業務」「事業投資」などです。
商社の営業ではコミュニケーション能力や商品に関する知識が求められます。日本国内だけではなく海外と取引をする機会もありますので、商社の営業職を目指している方は外国語のスキルも身につけておくといいでしょう。
メーカーと小売業者の間に入って取引をおこなうのが商社の特徴です。商社がメーカーの商品を買い取り小売業者から注文を受けて商品をおろし、仲介手数料や製品を売買した差額で利益を得ています。商社は原材料の調達から販売までを手掛けていますが、商品の配送や保管はおこないません。専門商社は取り扱っている商品に関する知識が豊富なため、総合商社では取り扱えない取引や独自の購入ルート・販売ルートも確保することが可能です。
天然資材(鉱物・石油)を海外から買い付けて製造業に販売したり、日本の製品を海外に輸出したり、海外と関わりのある仕事もしています。日本の人口減少により国内市場の成長が難しいのでは?と判断し海外進出で売り上げの拡大を目指す専門商社も増えており、今後海外との関わりも重要になってくるでしょう。海外ビジネスは紛争の発生や対象国の急激な景気悪化というリスクもあるため、国際情勢を見極めながら対応していくことが求められます。
人や物、資金、情報などの資源を企業に投資し、企業の買収や業務提携をおこない投資率に応じて利益を得ています。コンビニエンスストアを海外へ出店させる事業も商社の事業投資のひとつです。共通ポイントサービスや決済サービス、顧客情報を活用したマーケティングなどを実施し価値を向上させます。利益を上げるために、取引先の企業に社員を出向させるなど企業の成長をサポートすることで、商社の収益も向上させることもできます。
顧客の要望に合った商品やサービスを提案するため取引先と交渉し契約を結ぶ仕事です。商品を製造するメーカーと商品を必要とするメーカーの間に立って、取引先と交渉しながら商品の仕入れ値や量などを決めていきます。商品のイベントや展示会に参加して情報を取得するのも仕事の一つです。営業はコミュニケーション能力が必要とされています。
営業事務は営業担当のサポート役、電話・メールの対応や見積書や契約書などの書類の作成、売上げ・納品・在庫管理といったデスクワークが主な仕事です。商社では海外の企業と取引をしている会社も多いので、ビジネス英会話ができる人が求められることもあります。書類を作成するためワードやエクセルでの資料作成が得意な人も営業事務に向いているでしょう。
海外と取引のある会社では商品の輸出入をしています。貿易事務は、貿易に関する書類作成・確認、輸送管理、税関の通関手続きなど貿易に関する幅広い業務を任されています。海外と取引の多い商社にとって貿易事務は重要な職種だと言えるでしょう。外国語の読み書きができたり、通関手続きの知識を持っていたり、ほかの事務職に比べて語学力や専門知識が求められます。
事業企画は取引先の選別や新しい事業に必要な事業企画の立案、他企業を改善するための提案、コンサルティング・マーケティングなどに携わることもあり、幅広い業務をおこなう職種だといえます。マーケティングのような役割を担うことからプロダクトマネージャーとしてキャリアを積むことも可能な職種です。事業企画では、マネジメント力・マーケティング力・財務管理能力・営業力・コミュニケーション力が求められます。
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