電材商社の仕事内容・やりがい

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目次

電材商社とは

電材商社は、電気工事や設備工事に欠かせない「電材」を専門に扱う商社です。

電材とは、電線やケーブル、照明器具、配電盤、コンセント、通信機器、空調設備など、建物やインフラに電気を通すために必要となる幅広い資材を指します。

工事現場では多種多様な電材をメーカーから調達する必要があります。しかし工事会社や設備会社が自力で行おうとすると、膨大な型番や仕様を調べ、価格や納期を比較し、個別に発注するなど大きな負担となってしまいます。

そこで活躍するのが電材商社です。電材メーカーと電気工事会社の間に立ち、ニーズに合った商品を見極めて提案し、取引を円滑に進める役割を担います。つまり「電材を売りたいメーカー」と「電材を使う現場」を結びつける橋渡し役として、最適なマッチングを行うのが電材商社なのです。

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専門商社とは

電材商社の主な職種と仕事内容

営業職

電材商社の中でも中心的な役割を担うのが営業職です。

電気工事会社や設備工事会社からの依頼を受け、設計図や工事計画に合わせて必要な電材を提案します。照明器具の選定や電線の規格確認など、専門知識の正確さが求められるのが特徴です。

さらに、見積書の作成、納期や在庫の調整、急な追加発注への対応なども担当します。工事現場を止めないよう、きめ細かなサポートを行うことも営業職の大切な役割です。

技術職(技術営業)

電材商社ならではの職種が、技術職(技術営業)です。

省エネ照明や防災システム、EV充電設備、スマートホーム関連機器など、近年の電材は高度化・多様化が進んでいます。そのため、技術職は専門知識を生かして顧客に的確なアドバイスを行うことが求められます。

技術職の役割は製品の選定にとどまりません。電気容量や施工方法、工事後のメンテナンスまでを考慮したうえで最適な提案を行います。さらに、メーカーの技術担当者と工事会社の間に立ち、両者の専門用語や考え方をかみ砕いて伝え合う「調整役」としても重要な役割を果たします。

システムエンジニア(社内SE)

電材商社では取り扱う商品点数が膨大で、同じコンセント一つでも型番違いが数百種類に及ぶことも珍しくありません。

こうした膨大な商品情報をシステムで効率的に管理し、取引をスムーズに進められる環境を整えるのがシステムエンジニアの役割です。

具体的には、営業が利用する受発注システムの改良や、膨大な商品データを扱うデータベースの最適化、セキュリティ管理などを担当します。さらに、モバイル端末から現場で即座に在庫を確認できるアプリを開発するなど、担当業務の範囲は多岐にわたります。

一般職・コーポレートスタッフ

営業や技術部門を裏から支えるのが、一般職やコーポレートスタッフです。

一般職は、受発注処理、伝票整理、見積書作成、電話・メール対応などを担当します。電材商社では扱う商品点数が非常に多いため、入力や確認の作業が複雑になりがちです。型番の入力ミスや在庫数の誤りが大きなトラブルにつながることもあるため、スピードよりも正確さが重視される傾向にあります。

コーポレートスタッフは、経理・人事・総務・法務といった管理部門を担当します。経理や財務では、膨大な取引量に対応するため緻密な処理能力が必要です。人事や総務では、採用や労務管理を通じて、社員が働きやすい環境を整えることが役割となります。

また、中小規模の電材商社では、一人が複数の業務を兼任することも珍しくありません。

電材商社で働く魅力とやりがい

社会インフラを支える誇り

電材商社で働く最大の魅力は、自分の仕事が街のライフラインを支えているという実感を得られることです。

たとえば、新しいオフィスビルが完成して照明が灯った瞬間や、学校に最新の空調設備が導入され、子どもたちが快適に学べる環境が整ったとき——その裏側には電材商社の存在があります。

自分が手配した製品が「電気を通す」「街を明るくする」といった結果につながることで、社会全体に貢献しているという誇りを感じられます。

最新技術に触れられるワクワク感

電材の世界は日々進化しており、LED、省エネ機器、IoT対応のスマート機器、さらにはEV充電設備や再生可能エネルギー関連まで、常に新しい製品が登場しています。

電材商社で働くと、こうした最新技術をいち早く学び、実際の現場で提案・導入するチャンスがあります。

「新しい技術を世の中に広めていく一端を担っている」と思えることは、他の会社ではなかなか得られない魅力です。

顧客から感謝される瞬間

電材商社は、工事現場の「困った!」を解決する存在でもあります。

「急に外壁照明が追加になった」「納期が明日までに必要」など、無理難題のような要望に応えることができたとき、顧客から「助かったよ」「やっぱりあなたに頼んで正解だった」と直接感謝されることがあります。

厳しい状況を乗り越えて信頼を得られた瞬間は、達成感とやりがいを強く感じられるでしょう。

専門知識を武器に成長できる

電材は数十万点にも及ぶ商品があり、その規格や特徴を理解するのは決して容易ではありません。

しかし、知識を積み重ねていくことで「この現場にはこの製品が最適だ」と判断できるようになり、自分の成長を実感できます。

さらに、提案力や調整力、段取りのスキルも磨かれるため、キャリアを重ねるほどに「専門性を活かして頼られる人材」へと成長していけます。

電材商社の仕事は大変?厳しい面も

膨大な商品点数と学ぶべき内容の多さ

電材商社が扱う商品は数十万点に及び、同じコンセント一つでもメーカーや型番、規格によって違いがあります。

顧客の要望に正しく応えるためには、それぞれの特徴を理解し、最適な商品を瞬時に提案できる知識が欠かせません。

入社して間もないころは、こうした膨大な情報量に圧倒され、「覚えることが多すぎる」と感じる場面も少なくないでしょう。

納期や急な発注対応へのプレッシャー

電気工事は「電気が通らないと次の工程に進めない」ことが多く、納期に遅れると現場全体が止まってしまう可能性があります。

そのため、電材商社には納期を厳守することが強く求められます。

さらに工事現場では、急な設計変更や追加発注が発生しやすく、「今すぐ手配してほしい」「明日までに納品してほしい」といった緊急の依頼も日常的です。

在庫確認や配送手配に追われながら、こうした要望に応え続けなければならないことが、大きなプレッシャーとなります。

技術革新のスピードについていく大変さ

電材業界では、LED化やIoT化、再生可能エネルギー対応など、新しい技術が次々に登場しています。

従来の知識だけでは対応しきれず、常に最新情報を学び続ける姿勢が求められます。

会社が用意する研修やメーカー主催の勉強会に参加する機会も多いですが、それだけでは十分ではなく、自ら知識を吸収し続ける努力が欠かせません。情報に敏感であり続けることが重要です。

板挟みになりやすい立場

メーカーからは「もっと販売してほしい」と求められ、顧客からは「できるだけ安く早く手配してほしい」と要求される——電材商社はその間に立って調整を行います。

価格交渉や納期調整など、双方の要望のバランスをとるのは神経を使う仕事であり、ストレスを感じる場面も少なくありません。

業界特有のお付き合い文化に戸惑うことも

地域や企業によっては、営業活動の一環としてゴルフや飲み会などの「お付き合い」が重視されることもあります。

近年は減ってきているものの、「人脈を築くのも仕事のうち」という考えが根強く残る会社もあり、そうした文化に馴染むまでに時間がかかる人もいます。

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電材商社の将来性と今後の展望

成長分野と直結する強み

電材商社は、これからの社会インフラに欠かせない存在です。とくに再生可能エネルギー、EV充電設備、スマートホーム、スマートシティといった成長分野と密接に関わっています。

たとえば、太陽光発電設備と蓄電池を組み合わせた住宅や、EV普及に向けた充電ステーションの整備など、新しい社会づくりの場面では必ず電材が必要になります。こうした分野の拡大にともない、電材商社の役割は今後さらに大きくなっていくでしょう。

海外展開が進む電材商社

国内市場が人口減少で縮小傾向にある中、海外市場に目を向ける電材商社も増えてきました。

強みとなるのは、再生可能エネルギー・EV(電気自動車)・スマートシティといった、世界的に拡大している分野と直結している点です。たとえば、EVの普及にともなう充電インフラ整備、省エネ性能を高めるためのLED照明や空調設備、防災対応の電源システムなどは、国境を越えて需要が高まっています。

こうした分野では、電材商社が持つ商品知識や供給ネットワークを活かし、現地の工事会社やメーカーと連携しながら事業を展開していくことができます。

IT活用による効率化と進化

電材商社は扱う商品点数が多く、物流量も膨大なため、今後はITの活用がさらに進むと考えられます。在庫の自動管理や配送の効率化、オンラインでの受発注システムなどが整備されることで、これまで以上にスピーディーで正確な対応が可能になるでしょう。

また、営業活動においてもデータを活用し、顧客ニーズを分析することで、より効果的な提案が行えるようになります。

価格競争から「付加価値営業」へ

これまでの電材業界は「いかに安く仕入れて安く売るか」という薄利多売の構造に陥りやすい傾向がありました。しかし今後は、単に価格で勝負するのではなく、付加価値を提供する営業が重視されます。たとえば、省エネ性能を活かしたコスト削減提案や、工事の効率を高める機器選定、アフターフォローまで含めたトータル提案などです。

「商品を売る」から「課題を解決するパートナーになる」へ——そんな変化を遂げられる企業が、これからの市場で選ばれていくでしょう。

働き方の改善と人材育成

将来性を語るうえで欠かせないのが「働き方改革」と「人材育成」です。残業の削減やフレックスタイム制度の導入など、従業員が働きやすい環境を整える取り組みはすでに進み始めています。

また、専門知識を持つ人材を育てるために、メーカー研修や資格取得支援に力を入れる商社も増えています。こうした取り組みは社員一人ひとりのスキルアップだけでなく、企業全体の競争力向上にもつながっています。

未経験から専門商社営業を目指せる イシグロ株式会社

イシグロ株式会社は、建築物に欠かせない配管を中心に様々な商品を販売する専門商社。専門商社の営業と言うと、かなり知識が必要。未経験からでは無理。そう思うことはありませんか?

 

イシグロでは、教育制度を充実させ、未経験から入社し活躍する営業がたくさん在籍しています。イシグロの教育で未経験から専門商社営業にチャレンジしてみませんか?